トランプ氏、金塊にも関税?=米への移送急増、供給不足に―ロンドン市場
時事通信 / 2025年2月2日 14時51分
【ロンドン時事】トランプ米大統領が掲げる高関税政策が金市場に波紋を広げている。貴金属にも関税が適用されるのではないかとの警戒感から、英国に保管されている金塊を米国に移送する動きが加速。ニューヨーク市場の在庫が820億ドル(約12兆7000億円)相当まで積み上がる一方、ロンドン市場で金の供給が不足する事態となっている。
英紙フィナンシャル・タイムズが1月29日に伝えたところによると、英国内で金在庫が減少し、市場の流動性が低下。イングランド銀行(中央銀行)が需要をさばき切れず、保管庫から金を引き出すのに要する時間が、通常の数日から4~8週間にまで延びているという。
一方、昨年11月の米大統領選でトランプ氏が勝利して以降、関税リスクを回避しようと、金取引業者や金融機関は1月下旬までに393トンの金塊をニューヨーク商品取引所(COMEX)の保管庫に移送。COMEXの在庫は926トンと約75%増え、2022年8月以来の高水準に達した。民間の保管分を含めると、実際に米国に流入した量はさらに膨らむとみられている。
イングランド銀のベイリー総裁は1月29日、英議会財務委員会の公聴会で「もはや金本位制ではない」と述べ、金の大量移送が通貨価値などに直接影響を及ぼすリスクを否定。さらに、金市場に関わりたいのであれば、「(金を)ロンドンに保管する必要がある」と語り、世界の金取引の中心地としてのロンドンの地位は揺るがないと強調した。
[時事通信社]
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