ガザ停戦「第2段階」議論=イスラエル首相、トランプ米大統領と会談へ
時事通信 / 2025年2月4日 23時11分
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザで第1段階となる6週間の停戦が続く中、イスラム組織ハマスの報道官は4日、恒久的な戦闘停止をにらんだ第2段階に向けた交渉を始めたと明らかにした。訪米中のイスラエルのネタニヤフ首相は同日、トランプ大統領と会談。トランプ氏が2期目就任後に対面で会談する初の外国首脳となり、ガザ停戦の行方やイラン情勢などが協議される見通しだ。
イスラエルメディアによれば、ネタニヤフ氏は今月3日、トランプ政権のウィトコフ中東特使と会談した。イスラエル当局者は「今後はウィトコフ氏が主要な調整役となる。彼がイスラエルのほか(仲介役の)カタールやエジプトと話し合う」と語った。
ガザ停戦合意を自らの手柄だとアピールするトランプ氏は2日、イスラエルや他の中東諸国との交渉が「進展している」と主張。イスラエルと、ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの停戦を長期的なものとし、中東地域の安定化につなげたい考えとみられる。ただ、3日には「(ガザの)和平が持続する保証はない」とも語った。
恒久停戦の実現を念頭に置いた第2段階の措置には、ハマスが拘束中の人質全員の解放やイスラエル軍のガザ完全撤退が含まれる。
だが、これらはイスラエルとハマスのいずれにとってもハードルが高いとみられ、交渉の先行きには不透明感が漂う。イスラエルメディアは、第1段階を延長し、ハマスが少数の人質を解放するのと引き換えにイスラエルがパレスチナ囚人を釈放する「人質交換」を続ける案も、選択肢として浮上していると報じた。
イスラエル首相府は4日、「(ハマスとの)合意履行の継続に関する技術的な詳細を協議するため、今週末に実務レベルの代表団を(カタールの首都)ドーハへ送る準備を進めている」と発表した。
[時事通信社]
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