使用済み核燃料、フランス搬出を倍増=貯蔵逼迫、200トン積み増し―関電
時事通信 / 2025年2月7日 21時55分
関西電力が、原発から出る使用済み核燃料のフランス搬出を巡り、従来計画より搬出量を約200トン積み増し、倍増させる方向で調整していることが7日、分かった。使用済み燃料の貯蔵能力が逼迫(ひっぱく)し、原発が立地する福井県から対応を求められる中、国外への搬出を増やして理解を得たい考えだ。
関電は2023年、高浜原発(福井県高浜町)から出た使用済み燃料約200トンを27年度から搬出すると発表。政府方針に基づき、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の再処理技術確立を目的とした研究用と位置付けている。
高浜原発の貯蔵容量は約9割が埋まり、3年後には上限に達する見通し。約200トンは同原発1~4号機が3年程度稼働した際に出る量に相当し、今回の積み増しで当面の貯蔵容量を確保する狙いがある。
関電では、保有する原発全7基が再稼働し、使用済み燃料がたまり続けている。従来は青森県六ケ所村の再処理工場を中心とする搬出計画を立てたが、工場の完成が延期。関電の森望社長は昨年9月、福井県の杉本達治知事に対し計画の見直しを伝達し、今年度中に県側の理解が得られる案を提示できなければ、県内の原発3基を停止すると表明していた。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1鉄鋼、アルミに25%関税=国内産業保護で―日本も対象、3月実施・トランプ米大統領
時事通信 / 2025年2月11日 17時46分
-
224年「デジタル赤字」6兆円超 米巨大企業が市場支配、資金流出
共同通信 / 2025年2月11日 17時36分
-
3「タワマン大暴落」を待ち望む人が知らない"現実" 修繕積立金の高騰を心配している人もいるが…
東洋経済オンライン / 2025年2月11日 7時45分
-
4トランプ大統領は仮想通貨にとって天使か悪魔か 「トランプ関税」の余波で史上最大の売りを招く
東洋経済オンライン / 2025年2月11日 11時30分
-
5トヨタ『ハイエース』に特別仕様車を設定 専用のショックアブソーバーなど装備し、420万円から
ORICON NEWS / 2025年2月11日 16時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください