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培養筋肉でロボットハンド=世界最大、義肢への活用期待―東大など

時事通信 / 2025年2月13日 4時9分

 東京大と早稲田大の研究チームは13日、人の培養筋組織を使用したロボットハンドを開発したと発表した。5本の指が独立して動く仕組みで全長18センチあり、同種のロボットハンドでは世界最大。まだ物を持ち上げるまでの力は出せないが、将来的には義手や義足などへの応用が期待されるという。論文は米科学誌サイエンス・ロボティクス電子版に掲載された。

 開発したロボットハンドは、培養筋組織を束にした装置をそれぞれの指につなぎ、電気信号で収縮させて指を曲げる構造。手のひらは約6センチで、生後間もない新生児くらいの大きさという。

 研究チームの竹内昌治・東京大教授によると、培養した筋組織を太くすると、中心部の細胞に栄養が届かず壊死(えし)してしまうため、同種ロボットは数センチ程度の小規模な研究にとどまっていた。

 研究チームは今回、太さ数ミリ程度の細長い筋組織を8本束ねた装置を開発。細胞の壊死を防ぎながら、収縮力を高めることに成功した。

 竹内教授は「まだ握手のような強い力は出せないが、束ねる筋組織を増やす方法で、パワーを上げられるようになると考えている」と説明。「将来的にはリンゴを持ち上げられるようにしたい」と話している。 

[時事通信社]

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