ブラジル大統領が移動制限を批判 新型コロナ対策で
ロイター / 2020年3月25日 11時58分
3月25日、ブラジル最大の都市、サンパウロで24日、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための2週間のロックダウン(外出禁止などの移動制限)が始まった。写真はサンパウロで24日撮影(2020年 ロイター)
[サンパウロ/ブラジリア 24日 ロイター] - ブラジル最大の都市、サンパウロで24日、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための2週間のロックダウン(外出禁止などの移動制限)が始まった。一方、ボルソナロ大統領は国民向けに演説し、新型コロナを巡って「ヒステリー状態」に陥るべきではないと主張、日常生活を続け雇用を守るよう訴えた。
大統領は、市長や州知事に対して、ロックダウン措置を緩和するよう要求。「われわれは正常に戻らなければならない。州や市は焦土作戦のような政策を撤回すべきだ」と述べた。
大統領はこれまで、新型コロナを「幻想」「軽度のインフルエンザ」などと呼んで軽視する姿勢を見せており、批判が高まっている。世論調査でも、大統領の人気低下が裏付けられている。
政府の発表によると、ブラジルでは24日、新型コロナによる死者が34人から46人に増え、感染者数も1891人から2201人に増加した。
ボルソナロ大統領は24日、中国の習近平国家主席と電話で会談し、新型コロナの感染拡大防止で協力することなどで合意した。ボルソナロ大統領の息子が先週、中国の権威主義が新型コロナへの迅速な対応を阻んだと批判したことから、両国関係は冷え込んでいた。
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