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オーストラリアが中国に抗議、作家起訴で

ロイター / 2020年3月25日 18時32分

<description role="descRole:caption"> 3月25日、オーストラリアのペイン外相(写真)は、スパイ容疑で中国当局に身柄を拘束されている中国系オーストラリア人作家、楊恒均(ヤン・ヘンジュン)氏が正式に起訴されたことを受け、強く抗議するとともに、同氏が「容認できない」状況で拘束され続けているとし、直ちに解放するよう求めた。写真はニューヨークで昨年9月撮影(2020年 ロイター/Darren Ornitz) </description>

[シドニー/北京 25日 ロイター] - オーストラリアのペイン外相は25日、スパイ容疑で中国当局に身柄を拘束されている中国系オーストラリア人作家、楊恒均(ヤン・ヘンジュン)氏が正式に起訴されたことを受け、強く抗議するとともに、同氏が「容認できない」状況で拘束され続けているとし、直ちに解放するよう求めた。

楊氏は中国出身の元外交官。昨年1月、ニューヨークから飛行機で中国の広州に到着し、上海へ移動する直前に拘束された。その後北京に移動させられ、同年8月にスパイ容疑で逮捕された。

中国ではスパイ行為は死刑に処せられることもある。

ペイン外相は電子メールの声明で「政府はスパイ容疑での楊恒均氏の正式起訴に強く抗議する」とし、豪領事館職員は昨年末以降、楊氏との面会を拒否されており、容認できないと述べた。

キャンベラの中国大使館からのコメントは得られていないが、これまでには楊氏が不当に扱われているとの見方を否定している。

中国はオーストラリアにとって最大の貿易相手国だが、オーストラリアは国内や太平洋地域で増す中国の影響力に警戒感を強めており、楊氏を巡る問題を受け、両国の緊張がさらに高まる可能性がある。

中国外務省の耿爽報道官は定例会見で、オーストラリアは中国の司法の主権を尊重し、楊氏の問題に介入するのを止めるべきと述べた。

また、楊氏の合法的権利は完全に保証されていると説明。ただ、新型コロナウイルスの感染問題で、領事の面会はいまのところ予定されていないと述べた。

*内容を追加しました。

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