スペイン経済、新型コロナで大きく阻害＝中銀

スペイン中央銀行は２５日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向け実施されている措置でスペインの経済活動は３月初旬以降、大きく阻害されているとの見解を示した。マドリードで２２日撮影（２０２０年　ロイター/SUSANA VERA）

［マドリード　２５日　ロイター］ - スペイン中央銀行は２５日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向け実施されている措置でスペインの経済活動は３月初旬以降、大きく阻害されているとの見解を示した。

中銀は、１─２月のスペイン経済は好調で、経済成長率は昨年第４・四半期のプラス０．５％と同等になると見込まれていたものの、新型ウイルスの感染拡大でこうした状況は「劇的」に変化したと指摘。

新型ウイルスの抑制に向け導入された措置の継続期間や度合いなどを巡る不確実性が極めて高いため、予測が困難になっているとし、「３月初旬以降、スペイン経済のダイナミクスの急激な変化につながったこの衝撃の深刻さを疑う余地はない」とした。

スペインでは新型ウイルスの感染による死者数は３４３４人と、イタリアに次いで世界で２番目の水準となった。政府は今月１４日、１５日間の非常事態を宣言し、全土で人々の必須な外出以外の移動を禁止した。この日にも非常事態を４月１１日まで延長するとみられている。