米、対EU報復関税の拡大や税率引き上げを検討 航空機紛争巡り
ロイター / 2020年6月25日 9時18分
米通商代表部(USTR)は、航空機紛争の一環として、欧州連合(EU)の製品に対する関税や税率変更を検討していると表明した。ブリュッセルで2017年2月撮影(2019年 ロイター/Francois Lenoir)
[ワシントン/パリ/ブリュッセル 24日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)は、欧州連合(EU)による航空機大手エアバス
エアバスと米ボーイング
USTRによると、ブラックオリーブやビール、ジンを含め、31億ドル相当の品目が関税の検討対象に加わった。また、過去に検討対象となった品目への関税発動あるいは関税率の一段の引き上げを検討する考えも示した。
エアバスの主要拠点の1つであり、EU離脱後も引き続き報復関税の対象国である英国は24日、米政府に対し、追加関税の発動を控えるよう要請。報復措置の応酬で欧米双方の企業が痛手を負うことになると警告した。
EU欧州委員会の報道官は、米政府の手法は新型コロナウイルスが引き起こした問題を悪化させる恐れがあると批判し、世界貿易機関(WTO)が認定した範囲を超えている可能性があると指摘。EUの優先事項は引き続き、交渉を通じて解決策を見いだすことだとした。
航空機紛争を巡っては、米国とEUはともに、WTOへの提訴で部分的な勝利を収めている。関係筋によると、双方は和解に関心を示しているが、WTOの最終決定を待っているという。
WTOは昨年、エアバスへの補助金は協定違反と判断し、米国による75億ドル相当の欧州製品への報復関税を承認した。 対象は航空機のほか、ワインやチーズなどが含まれる。[nL3N26N304] [nL3N26O3YV]
WTOは一方、米国によるボーイングへの補助金も協定違反としており、EUにどの程度の報復関税を認めるかについて検討を進めている。承認は今年5月か6月に下されると当初見込まれていたが、事情に詳しい関係者によると、新型コロナ危機を受けて9月以降に後ずれした。
WTOはコメントを控えた。
*内容を追加しました。
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