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独仏、WHOに支援表明 コロナ禍に「世界的な対応必要」

ロイター / 2020年6月26日 1時27分

独仏両国は25日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大と戦っている世界保健機関(WHO)に対し政治的、財政的な支援を提供すると表明した。ジュネーブで2月撮影(2019年 ロイター/Denis Balibouse)

[ジュネーブ/ベルリン 25日 ロイター] - 独仏両国は25日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大と戦っている世界保健機関(WHO)に対し政治的、財政的な支援を提供すると表明した。

ドイツはWHOに提供する資金と医療機器などを積み増し、今年の支援を5億ユーロ(5億6100万ドル)に引き上げる。フランスはリヨンにあるWHO研究所に9000万ユーロを提供するほか、WHOに5000万ユーロの資金を追加的に提供する。

WHOを巡ってはトランプ米大統領が新型ウイルス感染拡大を巡り「中国中心主義」と批判し、拠出金を停止する考えを表明。ただ、正式には通達していない。米国のWHOへの貢献は2019年は4億ドルを超え、全体の約15%を占めていた。

ドイツのシュパーン保健相は「国際的な問題に対する孤立した対応は成功しない」とし、「現在のような状況下では、力強く効果的で、透明でかつ信頼の置けるWHOがこれまでになく必要とされている」と指摘。フランスのベラン保健相も「新型ウイルス感染症に対する世界的な対応が必要となっており、WHOのみが対応できる」と述べた。

WHOのテドロス事務局長は記者会見で「WHOは政治的にも財政的にも必要な支援を得ることができた。ドイツとフランスはこれまでも長らくWHOと協力してきた」と述べた。

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