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米経済活動に安定回復の兆し、コロナ再拡大で頭打ちの可能性も

ロイター / 2020年6月26日 1時54分

米国では過去1週間でレストランや美容院などへの客足が増加し、経済活動が安定的に回復していることが、携帯電話の位置情報などのデータで示された。ニューヨークで21日撮影(2019年 ロイター/JEENAH MOON)

[25日 ロイター] - 米国では過去1週間でレストランや美容院などへの客足が増加し、経済活動が安定的に回復していることが、携帯電話の位置情報などのデータで示された。同時に、経済活動の盛り上がりが一部地域での新型コロナウイルス感染急増の引き金になっている可能性もある。

携帯電話の位置情報から個人の動きを分析するウナキャストとセーフグラフのデータによると、23州で小売店への客足が昨年の水準を上回った。レストランの来客数も全米の約半分の州で前年の水準を上回り、美容・理容店の来客数やジム利用者も増加した。

JPモルガン・チェースの調査はクレジットカード利用額が高水準にあることを示しているほか、先週発表された5月の米小売売上高統計は過去最大の伸びを記録しており、政府が実施したコロナ経済支援策が奏功している可能性を示唆した。

中小企業向けのシフト管理ソフトを手掛けるホームベースやクロノスがまとめたデータからは、仕事に復帰した従業員が増えたことも確認された。

ニューヨーク連銀やゴールドマンの指標でも、経済の回復継続が示されている。一方、オックスフォード・エコノミクスの指標は、テキサスなどの複数州で新型コロナ感染者数がこれまでの最多を記録する中で、景気回復が頭打ちになっている可能性を示唆した。

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