FRB、大手行の配当支払い制限 自社株買いも禁止
ロイター / 2020年6月26日 7時36分
米連邦準備理事会(FRB)は25日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関する分析の結果、大手銀行に対し少なくとも第4・四半期まで配当支払いを制限し、自社株買いを禁じる方針を明らかにした。ワシントンのFRB本部で5月撮影(2019年 ロイター/KEVIN LAMARQUE)
[ワシントン 25日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は25日、大手銀行を対象としたストレステスト(健全性審査)の結果を公表した。今回は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による影響についても分析を行い、少なくとも第3・四半期まで配当支払いを制限し、自社株買いも禁じる方針を明らかにした。
FRBは、大手行が前例のない景気の落ち込みやそれに伴う支援プログラムへの対応に苦慮しており、今後の経済動向や銀行の業績を巡ってもすでに未曽有の不透明感が漂っていると指摘した。
パンデミックに関連した分析では各行個別の結果を公表していないが、最も厳しい「W字型」回復シナリオの下では、審査対象34行が最大で7000億ドル相当の貸倒損失を被る恐れがあると警告した。
分析結果では、長期にわたる深刻な景気低迷に銀行が耐えられることが示されたが、一部の銀行は自己資本の最低水準ぎりぎりになるとした。
この点を踏まえ、FRBは第3・四半期の配当支払いに上限を設定すると表明。第2・四半期の配当支払額や過去4四半期の純利益の平均を超えない水準とするよう求めた。
FRBは自社株買いについても、第3・四半期の実施を禁止した。大手行は第2・四半期に自主的に自社株買いを停止している。
*内容を追加しました。
(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1「地方に多いホームセンター」が都会進出を狙う訳 人口減少が進む中、大手を軸に再編が進行
東洋経済オンライン / 2024年7月23日 8時30分
-
2「脱ママチャリ」電動自転車がここへ来て人気の訳 10万超でも高性能化、小型化で「1人1台」に?
東洋経済オンライン / 2024年7月23日 10時0分
-
3円安は、バイデン大統領と共に撤退か
トウシル / 2024年7月23日 10時31分
-
4小林製薬、会長と社長が辞任 紅こうじ問題の責任明確化
ロイター / 2024年7月23日 13時9分
-
5小林製薬、会長と社長が辞任へ…「紅麹」サプリ問題の対応遅れで経営責任明確化
読売新聞 / 2024年7月22日 21時37分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)