ＦＲＢのバランスシート、2週連続で縮小

　６月２５日、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のバランスシートは２４日までの週に、７兆１３００億ドルと、前週の７兆１４００億ドルから縮小した。写真はワシントンのＦＲＢ本部。２０１８年８月撮影（２０２０年　ロイター/Chris Wattie）

［２５日　ロイター］ - 米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のバランスシートは２４日までの週に、７兆１３００億ドルと、前週の７兆１４００億ドルから縮小した。外国中銀との通貨スワップ協定、国内銀行のレポファシリティーがともに減少した。

ＦＲＢのバランスシートは前週、ＦＲＢが新型コロナウイルス危機への対応として、政策金利をゼロ付近に引き下げ、一連の緊急支援策を打ち出す直前の２月末以降初めて縮小した。

通貨スワップ協定に基づく外国中銀へのドル供給は、前週の３５２４億ドルから約２７５０億ドルに減少し、３月２５日以来の低水準を記録。５月下旬のピーク時水準を４０％程度下回っている。

レポファシリティーの利用も大きく落ち込んでおり、２４日時点で７０２億ドルと、前週の７９１億ドルから縮小し、９月中旬以来の低水準となった。

この日のデータは、新型コロナウイルスの打撃を受けた中小企業の資金繰りを助けるための「メインストリート融資制度（ＭＳＬＰ）」下の融資がまだ行われていないことを示している。