米でコロナの猛威止まらず、クリスマスの祝賀ムードに水差す
ロイター / 2020年12月25日 10時47分
[24日 ロイター] - 米国は24日、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、異例の厳しいムードでクリスマスイブを迎えた。欧州では感染力が高いコロナ変異種が拡大しており、米国の州・地方政府のトップは市民に対し旅行や大規模集会の自粛を訴えた。
米疾病対策センター(CDC)によると、今月14日以降に国内の100万人以上がコロナワクチンの接種を受けた。ただ、これまでのところ感染拡大に歯止めをかける効果は出ていない。
米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、新型コロナウイルスに対する集団免疫獲得には人口の90%近くのワクチン接種が必要となる可能性があると発言。従来の推計値である60─70%を修正したことを認めた。
ロイターの集計によると、23日に確認された新型コロナによる国内の死者数は2日連続で3000人を上回った。死者の累計は32万6000人を超えた。
テネシーとカリフォルニアの両州が感染の中心地になりつつある。
テネシー州のビル・リー知事はツイッターに「私たちの州はコロナ感染拡大のグラウンドゼロ(中心地)となっており、州民が自らの責任を果たす必要がある」と投稿し、マスク着用や休暇シーズンの大規模集会の回避を呼び掛けた。
全米の州・地方政府のトップは11月下旬の感謝祭のお祝いが感染拡大の加速につながったとし、クリスマス休暇中の旅行を控えるよう市民に訴えた。しかし、多くの米国民は自粛疲れから、警告に従っていない。
米運輸保安庁(TSA)によると、23日の国内空港の保安検査所の通過人数は119万1123人となり、コロナ流行が始まって以来最多となった。1年前の193万7235人は下回った。
米国では、医療従事者、長期療養施設に入居する高齢者、議員、消防士などがワクチン優先接種の対象に指定されている。国民の大半は、接種が受けられるのは6カ月以上先になるとの通知を受けている。政治指導者が優先接種の対象となっていることには批判の声も出ている。
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