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米の州当局、ワクチン接種現場に医学生・看護学生ボランティア募る

ロイター / 2020年12月25日 12時34分

 米国の州当局は、医療従事者の不足で新型コロナウイルスワクチン接種の実施が遅れる中、医学生や看護学生、場合によっては救急隊員に現場に入り、医療機関スタッフに代わりワクチンの注射を打つよう協力を求めている。写真はインディアナ大学病院でワクチン接種を行う医学生。16日インディアナポリスで撮影(2020年 ロイター/Bryan Woolston)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国の州当局は、医療従事者の不足で新型コロナウイルスワクチン接種の実施が遅れる中、医学生や看護学生、場合によっては救急隊員に現場に入り、医療機関スタッフに代わりワクチンの注射を打つよう協力を求めている。

少なくとも7つの州の保健当局はワクチン接種実施のボランティアを募っており、一部は地元の大学や看護学校と連携して学費減額などの奨励策や研修を提供している。救援隊員に研修を実施している州もある。

米当局は今月、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したコロナワクチンと、米モデルナが開発したワクチンに初めて緊急使用許可を出した。

23日時点でワクチン1000万回分近くが全米の各地に到着したが、医療機関の人手不足などが理由で、既に接種を受けたのは約100万人にとどまっている。年末までに約2000万人の接種を終えるとい米政府の目標は、達成が脅かされている。

現在はコロナ対策の最前線に立つ医療従事者が優先的に接種を受けているが、来年1月か2月からは、必要不可欠な業種の数千万人の従業員に対象が広がる見通し。

ニューヨークやテネシーなどの州当局は、医学生などを接種の現場に投入することで、医療機関スタッフがコロナ患者の治療に注力できるようになると期待している。

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