原油先物反落、コロナ拡大懸念がスエズ運河遮断の供給不安に勝る
ロイター / 2021年3月25日 12時22分
[メルボルン 25日 ロイター] - アジア時間25日の原油先物価格は約2%安。欧州でのロックダウン(都市封鎖)延長の動きから、燃料需要回復が鈍化するとの懸念が再浮上している。
前日には、世界の海上輸送の要衝であるエジプトのスエズ運河で大型コンテナ船が座礁し、他の船舶が通航できなくなったことが原油輸送に影響するとの懸念から、原油先物は約6%上げていた。
0139GMT(日本時間午前10時39分)時点で、北海ブレント先物は1バレル=1.14ドル(1.8%)安の63.27ドル。前日には6%急伸していた。
米WTI先物は1.27ドル(2.1%)安の1バレル=59.91ドル。前日は5.9%上昇していた。
コモンウェルス銀のコモディティーアナリスト、Vivek Dhar氏は、今週はコロナ感染拡大による燃料需要への懸念が相場の重しとなっており、スエズ運河遮断や米ガソリン需要改善といった前日の支援材料はすでにあった燃料需要懸念を和らげないと指摘。「欧州がとりわけ注目されているが、インドやブラジルなど、持続可能な原油需要の伸びに不可欠な新興国でもコロナ感染者は増えている」とした。
インドでは24日、新型コロナウイルス感染症による死者が新たに275人報告され、今年に入り過去最多を記録した。
スエズ運河では24日、タグボート10隻が前日に座礁したコンテナ船の離礁作業にあたっているが、依然として他の船舶が往来できない状態は続いている。
関係筋によると、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」は4月1日に開く会合で、3月に続き減産幅をおおむね維持する見込み。世界的にロックダウンを再導入する動きが広がり、減産縮小が難しくなったため。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない生物」が描かれていた「謎」...南ア大学チーム
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月22日 13時5分
-
2ウクライナ、ロシアの弾薬庫攻撃 火災発生、一つは「兵たんの鍵」
共同通信 / 2024年9月22日 9時7分
-
3「慰安婦は強制ではなかった」韓国・大学教授の発言に学生ら騒然
KOREA WAVE / 2024年9月22日 11時56分
-
4バイデン氏、中国が「われわれ試している」 クアッド会議でオフレコ発言拾われる
AFPBB News / 2024年9月22日 12時45分
-
5「女子高生の肝臓を食べた」猟奇事件を助長する“全体主義”の歪んだ内幕
デイリーNKジャパン / 2024年9月22日 12時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください