中国人民銀、短期の流動性供給を拡大 資金逼迫感は緩和
ロイター / 2021年8月25日 13時42分
[上海 25日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は25日、期間7日のリバースレポで500億元(77億2000万ドル)を金融システムに供給した。今月の供給額はおおむね1日当たり100億元となっていたが、月末にかけての資金需要増加に対応するため、供給を拡大した。
人民銀はウェブサイトで「月末に安定した流動性を維持する」ことが目的と説明した。
25日には100億元のリバースレポが期日を迎えることからネットベースでは400億元の供給となる。
今週になって数カ月ぶりの高水準に上昇していた短期金融市場金利は低下、翌日物レポの加重平均金利は、6月22日以来の高水準だった前日終盤から6.6ベーシスポイント(bp)低下し2.2025%となった。
人民銀行は前日夜に発表した声明で、27日に700億元規模の1カ月物の資金供給入札を実施すると発表している。
トレーダーは、規模は大きくないものの、当局の意図は全体的な流動性を支え市場心理を改善させるには十分と指摘した。
CITIC証券の債券調査責任者は、最近の信用リスクに関わるイベントや当局の監督強化の動きを踏まえ、人民銀行が目先は緩和バイアスを維持すると予想した。
ただし、資金吸収要因とされる地方政府債の発行加速観測が、金利を下がりにくくしている。
公式統計に基づくロイターの算出によると、8月の地方政府債発行額は約8600億元で、7月の発行額を30%超上回り、今年の最高を記録した5月の8753億元に迫る水準となっている。
地方政府債の発行は7月まではさほど活発でなく、1─7月の発行総額は約1兆3500億元と、今年の特別債発行枠(3兆6500億元)の36%程度にとどまった。
国泰君安は、政府が今年の発行枠を消化するつもりなら8月の発行総額は1兆2000億元、9月は1兆2800億元になる可能性があるとみている。
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