トヨタとホンダ、日本の自動車レース専用の脱炭素車を共同開発へ
ロイター / 2021年10月25日 17時0分
日本の自動車レース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」を主催する日本レースプロモーション(JRP)は25日、トヨタ自動車、ホンダと共同で、温暖化ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向けた技術開発に取り組むと発表した。写真は10月24日、米テキサス州で撮影(2021年 Jerome Miron-USA TODAY Sports)
[東京 25日 ロイター] - 日本の自動車レース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」を主催する日本レースプロモーション(JRP)は25日、トヨタ自動車、ホンダと共同で、温暖化ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向けた技術開発に取り組むと発表した。二酸化炭素(CO2)と水素を合成した環境に優しい燃料の使用や、植物由来の天然素材などを使った車両の開発を2022年から進める。
世界で脱炭素化への動きが強まる中、CO2を排出するガソリンエンジン車が主流だったモータースポーツの世界も環境対応を迫られている。スーパーフォーミュラではエンジンを提供し、性能を競い合っているトヨタとホンダが協力し、脱炭素社会に相応しいモータースポーツの刷新を目指す。
JRPの中嶋悟会長は会見で「本当に危機感を持ってこの業界全てが対応しなければならない」と指摘。「トヨタとホンダに相談し、来シーズンからテストを始め、やっていこうということで賛同いただけた」と述べた。
トヨタの佐藤恒治執行役員は「カーボンニュートラルに向けた動きは1社が頑張ればいいわけではない。いろいろなノウハウを持ち合いたい」と語った。ホンダ執行職の渡辺康治ブランド・コミュニケーション本部長も「メーカーの垣根を超えながら同じ夢を実現したい」と話した。
3社は今後、燃料や素材、パワートレイン、シャシー、タイヤなどあらゆる面での開発中の技術を搭載した試験車を走行させ、実験を重ねて技術進化につなげる。
JRPは環境対応のほか、ファンがもっと楽しむためのデジタル対応を強化することも明らかにした。レースのライブ中継をはじめ、全ドライバーの運転中の映像、車速などの車両データ、ドライバー無線のやりとりなどの音声をスマートフォンで視聴できるようにする。
この記事に関連するニュース
-
日産が「スゴいZ NISMO」披露! CNF燃料で24時間走ぬく…!? 5月に富士レースに参戦へ
くるまのニュース / 2024年5月8日 15時10分
-
モリゾウが理事長に就任というサプライズの真意 新体制で臨む「スーパー耐久」レースの未来
東洋経済オンライン / 2024年5月4日 11時20分
-
国産5社が今年も“共挑”!? クルマづくりが更に進化する! 普通のレースと違う未来への挑戦も!? イマ注目すべき「スーパー耐久」とは
くるまのニュース / 2024年4月22日 15時40分
-
割り勘レース!? “スーパー耐久”が変わる!? 多くの仲間が参画! 新理事長・モリゾウの想いとは
くるまのニュース / 2024年4月20日 12時29分
-
HRCホンダレーシングが、日の丸カラーの『シビックタイプR』でスーパー耐久2024年シーズンに挑む
レスポンス / 2024年4月17日 20時0分
ランキング
-
1物価の優等生『もやし』生産者はようやく少しずつ値上げ…しかし消費減で悲鳴「このままでは生産者がみんな廃業してしまう」
MBSニュース / 2024年5月8日 19時18分
-
2「肉も野菜も安い!」ドラッグストア絶好調の理由 物価高で高まる存在感、買収で生鮮食品も導入
東洋経済オンライン / 2024年5月9日 8時0分
-
3米検察当局がテスラを調査 報道、詐欺行為の疑いで
共同通信 / 2024年5月9日 6時5分
-
4損保大手、火災保険料引き上げ=10月に10%、災害激甚化で
時事通信 / 2024年5月8日 17時54分
-
5「次を決めずに辞めてもいい」実は英断な“あえて無職”=「キャリアブレイク」の活用を経験者に聞く
オールアバウト / 2024年5月8日 21時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください