リライアンスとアラムコの計画撤回、評価額で折り合えず=関係筋
ロイター / 2021年11月25日 20時9分
インドの複合企業リライアンス・インダストリーズが石油・化学部門(O2C)の株式をサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコに売却する計画が撤回されたことについて、複数の関係筋は、O2Cの評価額で折り合いがつかなったことが原因だったと述べた。写真はムンバイの建設現場。2016年3月撮影(2021年 ロイター/Shailesh Andrade)
[ニューデリー/ドバイ 25日 ロイター] - インドの複合企業リライアンス・インダストリーズが石油・化学部門(O2C)の株式をサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコに売却する計画が撤回されたことについて、複数の関係筋は、O2Cの評価額で折り合いがつかなったことが原因だったと述べた。
アラムコは2019年、O2Cの株式20%を150億ドルで取得する拘束力のない契約を結んだが、両社は先週、この契約を見直すと発表。2年間に及ぶ交渉に終止符を打った。
計画が撤回された背景には、石油・ガス会社が化石燃料から再生可能エネルギーへの移行を進める中、特に第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)後に、製油・石油化学資産の評価額が低下していることがあったという。
関係筋によると、リライアンスはO2Cの評価額を750億ドルとした19年の判断を変えなかったが、コンサルタントによる評価額は10%以上引き下げられていた。
リライアンスは今後、複数の企業との提携を通じて、利益率の高い特殊化学製品を生産することに力を入れる方針という。
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