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豪コアCPI、第4四半期は7年半ぶり高い伸び 利上げ観測拡大へ

ロイター / 2022年1月25日 11時47分

オーストラリア連邦統計局が25日発表した第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は、コアインフレ率が2014年以来の大幅な伸びとなった。写真は2018年7月、シドニーで撮影(2022年 ロイター/David Gray)

[シドニー 25日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が25日発表した第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は、コアインフレ率が前年比で2014年以来の大幅な伸びとなった。燃料や住宅価格を中心に幅広い分野で物価上昇圧力が見られた。オーストラリア準備銀行(中央銀行)による早期利上げ観測が高まりそうだ。

総合CPIは前期比で1.3%上昇、前年比では3.5%上昇し、ともに予想を上回った。

コアインフレ率に当たるCPIの中銀トリム平均値は前期比1.0%上昇と予想(0.7%)を上回り、08年以来の大幅な伸びとなった。前年比は2.6%上昇で、市場予想(2.4%)と中銀目標レンジ(2─3%)の中央値をいずれも上回った。

統計局によると、住宅建設ブームに原材料・労働力不足が重なり、新築住宅価格は20年ぶりの大幅上昇を記録した。

中銀はこれまで、コアインフレ率は23年末まで2.5%に到達しないと想定。22年に利上げを予想しない大きな理由となっていた。

2月1日の中銀理事会ではこの見通しの妥当性が問われそうだ。アナリストは総じて、中銀が政策金利を0.1%に据え置く一方、債券買い入れの終了を発表する可能性が十分あるとみている。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ベン・ウディ氏は「中銀が来週の会合で資産購入を終了するのはほぼ確実だ」とした上で、「今年は賃金上昇が強まる見通しで、中銀は11月までに利上げの十分な根拠を得るだろう」と述べた。

市場は6月までに政策金利が0.25%に引き上げられ、今年末までにさらに3回の利上げで1.0%に引き上げられる可能性を完全に織り込んでいる。

<賃金動向を注視>

中銀はこれまで、豪国内ではインフレは米英ほど加速しておらず、まだ問題にはなっていないとの認識を示してきた。賃金上昇率も年率2.2%と、米英を下回っている

ただ、豪失業率は予想を上回るペースで低下し、12月に08年以来の低水準となる4.2%に改善した。過去には失業率がこの水準付近に低下すると賃金上昇が見られた。

最近の新型コロナウイルス感染急拡大も見通しを複雑にしている。感染者増加で消費が落ち込む一方、供給のボトルネックでインフレ圧力が強まる可能性がある。

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