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ローマ教皇がカナダ先住民に謝罪、同化政策に伴う迫害に教会関与

ロイター / 2022年7月26日 7時39分

 ローマ教皇フランシスコ(右)は7月25日、カナダでかつて先住民族の子どもたちが同化政策の名の下に迫害されていた問題にカトリック教会が関与していたことを謝罪した。写真は同日、アルバータ州で先住民族らと会談する教皇(2022年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)

[マスクワシス(加アルバータ州) 25日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは25日、カナダでかつて先住民族の子どもたちが同化政策の名の下に迫害されていた問題にカトリック教会が関与していたことを謝罪した。

カナダでは1881年から1996年までに、同化政策推進のために15万人を超える先住民族の子どもが親から引き離されて寄宿学校に送られ、そこで十分な食料を与えられず、体罰や性的虐待を受けたとみられている。昨年5月にはブリティッシュコロンビア州の寄宿学校跡地から215人分の子どもの遺骨が発見された。この問題を調べるために政府が設置した真実和解委員会(TRC)は同化政策推進のための寄宿学校制度を「文化的ジェノサイド(民族大量虐殺)」と非難している。

こうした中でカナダを訪れたローマ教皇は「特にカトリック教会とキリスト教コミュニティーの多くの関係者が当時の政府による寄宿学校制度を通じて文化を破壊し、強制的な同化を進める諸政策に協力した点に許しを請いたい」と語り、こうした政策を「嘆かわしいほどの悪行」で「破滅的な過ち」だと改めて強調した。

さらにカトリック教会が当時の「植民地主義的考え」を支持したことをわびた上で、寄宿学校問題を徹底的に調査して生存者と犠牲者の子孫の心の傷をいやすよう求めた。

大半の寄宿学校はカトリック教会の神父や修道女が運営していた。

一方、先住民族指導者や寄宿学校の生存者の多くは、金銭的補償やバチカンに持ち去られた工芸品などの返還、寄宿学校の詳しい運営記録の開示なども要求している。

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