米政府閉鎖なら信用にマイナス、「格付けに圧力」=ムーディーズ
ロイター / 2023年9月26日 6時0分
格付け会社ムーディーズは25日、米議会が期限までにつなぎ予算案を可決できず政府機関が一部閉鎖されれば、他の高格付けの国と比べ米国のガバナンスの弱さが浮き彫りになるため、米国の信用に「マイナス」になるとの見方を示した。2022年2月撮影(2023年 ロイター/Tom Brenner)
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズは25日、米議会が期限までにつなぎ予算案を可決できず政府機関が一部閉鎖されれば、他の高格付けの国と比べ米国のガバナンスの弱さが浮き彫りになるため、米国の信用に「マイナス」になるとの見方を示した。
また、経済への影響は短期的なものにとどまる公算が大きいとしながらも、閉鎖が長期化すれば、米経済と金融市場の双方が混乱するとの見方を示した。
ムーディーズは現在、米国債に最高位のトリプルAの格付けを付与。声明で、政府機関が閉鎖されれば「財政赤字の拡大と債務償還能力の悪化で財政力が低下しているときに財政政策立案が政治的な二極化の激化による大きな制約を受けていることが露呈する」とし「米政府の信用に悪影響が及ぶ」と指摘した。
その上で、政府機関の閉鎖で債務支払いに影響は出ないものの、財政決定が政治的な対立にいかに影響を受けるか露呈するとし、米国の財政政策立案は「トリプルAの格付けを受けている他の国と比べ強固さに欠ける」と指摘。「財政政策が弱体化し、財政赤字が高止まりし、金利コストが予想を上回れば、米国の格付けや格付け見通しに圧力がかかる」との見方を示した。
一方、政府機関の閉鎖による経済への影響は限定的かつ短期間となる可能性が高く、最も直接的な経済影響は政府支出の減少によってもたらされると言及。ただ閉鎖が長引けば長引くほど、経済全体への悪影響は大きくなるとした。
米議会が9月30日深夜までにつなぎ予算案を可決できなければ、新会計年度が始まる10月1日から政府機関が一部閉鎖されるリスクがある。
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