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インタビュー:中国と衝突回避へ「ホットライン」必要=米宇宙軍作戦部長

ロイター / 2023年9月26日 8時22分

 米宇宙軍トップのチャンス・サルツマン作戦部長は9月25日、東京でロイターのインタビューに応じ、軍事的な重要性が増す宇宙空間で偶発的な危機を回避するため、中国と直接連絡を取り合う「ホットライン」を開設する必要性に言及した(2023年 ロイター/Nobuhiro Kubo)

Sakura Murakami Nobuhiro Kubo

[東京 26日 ロイター] - 米宇宙軍トップのチャンス・サルツマン作戦部長は東京でロイターのインタビューに応じ、軍事的な重要性が増す宇宙空間で偶発的な危機を回避するため、中国と直接連絡を取り合う「ホットライン」を開設する必要性に言及した。

サルツマン氏は「少なくとも米側で話し合っているのは、危機が発生した場合に誰に連絡すればいいか分かるようラインを開くこと」と説明。開設に向けた具体的な取り組みは始めていないが、緊張を緩和させるには「貴重」だと述べた。

そうした動きの主導権を持つのはバイデン米大統領と国務省だとも語った。

宇宙では多数の偵察衛星や衛星通信、GPS(全地球測位システム)衛星が地球を周回し、大気圏内の軍事活動を支えている。破壊活動や電波妨害などから衛星を守る必要性が高まっていることから、米国は2019年に宇宙軍を創設した。

インタビューに先立ち在京メディアと懇談したサルツマン氏は、日本にも同軍の司令部を作る検討をしていると明らかにした。設置場所など詳細には言及しなかったが、昨年12月に韓国で立ち上げた司令部と似たものになる可能性があるとした。

有事でも平時でもない「グレーゾーン事態」を中国が宇宙空間で作り出すことが想定されることから、日本を含む同盟国や同志国と協力を深めて監視していく必要性を訴えた。

サルツマン氏はロイターとのインタビューで「そうした兆候や警告を察知し、意図を明らかにするよう相手方に呼びかけなくてはならない。グレーゾーンの餌食にならないよう敏感になる必要がある」と語った。

(村上さくら、久保信博 編集:青山敦子)

*インタビューは25日に行いました。

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