1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

豪CPI、第3四半期は予想以上に伸び加速 利上げ観測高まる

ロイター / 2023年10月25日 11時18分

オーストラリア統計局が25日発表した第3・四半期の消費者物価指数(CPI)上昇率は予想以上に加速した。写真は、シドニー市内のスーパー店頭の様子。2020年6月17日に撮影。(2023年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 25日 ロイター] - オーストラリア統計局が25日発表した第3・四半期の消費者物価指数(CPI)上昇率は予想以上に加速した。ガソリン価格や賃料の値上がりが主な要因だった。コアインフレ率も予想を上回り、利上げが必要な可能性が示された。

統計発表を受け、先物市場が織り込む来月の0.25%ポイント利上げ確率は66%と、発表前の35%から上昇した。

前期比上昇率は1.2%、市場予想の1.1%を上回った。前四半期は0.8%だった。

前年比の伸びは6.0%から5.4%に鈍化。市場予想の5.3%は上回った。

コアインフレ率の指標として注目されるCPIの中銀トリム平均値は前期比1.2%上昇。予想は1.1%上昇だった。前年比上昇率は5.9%から5.2%に鈍化したが、予想の5.0%を上回った。

9月単月のCPIは前年同月比5.6%上昇。8月の5.2%から伸びが加速した。

ANZのオーストラリア担当調査責任者であるアダム・ボイトン氏は、根強いインフレと政策当局者による最近のタカ派的なガイダンスを踏まえ、来月に0.25%ポイントの利上げを予想。「4.35%が金利のピークとなるはずだが、それ以上に引き締まるリスクもある」と語った。

燃料価格は前年比7.2%上昇し、2四半期続いた下落から上昇に転じた。中東の紛争がインフレ圧力をさらに高める可能性がある。

獣医、外食、美容院などさまざまなサービスでもインフレは高止まりしている。家賃は前年比7.6%上昇と2009年以来の高い伸びとなった。

一方、果物や野菜が値下がりしたため、食品価格は2年ぶりの低い伸びだった。

中銀のブロック総裁は24日、インフレが予想以上に根強く、金利をさらに引き上げる必要が生じる可能性があると警告した。

オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測責任者、ショーン・ラングケーキ氏は「今週のブロック総裁の発言は政策引き締めの土台を築いた。コアインフレ率の上昇は利上げ再開を正当化する可能性がある」と語った。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください