午前の日経平均は続伸、米ハイテク株高が支援 半導体関連しっかり
ロイター / 2023年10月25日 12時27分
10月25日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比404円57銭高の3万1466円92銭と続伸した。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 25日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比404円57銭高の3万1466円92銭と続伸した。米金利の上昇が一服する中、米国市場でハイテク株高となったことを支えに、国内の半導体関連株が堅調に推移し指数を押し上げた。 日経平均は240円高で寄り付いた後、徐々に上げ幅を拡大し前場は高値引けとなった。市場では「米金利の上昇一服と米企業の好業績、値ごろ感が相場を支えた。株式市場も債券市場も需給主導の感があったが、いったん歯止めがかかった」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との見方が聞かれた。
半導体関連株やファーストリテイリングなど、指数への寄与度の高い銘柄群を中心に幅広く買われた。自律反発を期待した買いで、プライム市場の8割超が値上がりした。中国・香港株の堅調な値動きも、投資家心理を支えた。上げ幅を縮小した場面では、3万1200円台半ばを通る5日移動平均線がサポートとして機能した。
一方、今週から企業決算の発表が本格化するほか、来週には日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており「積極的な上値追いは限られるのではないか」(国内証券のアナリスト)との見方も聞かれた。
TOPIXは1.27%高の2269.14ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆5943億5100万円だった。東証33業種はすべて上昇し、値上がり率上位には石油・石炭製品や輸送用機器、卸売などが並んだ。 東京エレクトロンやトヨタ自動車はしっかり。三菱商事も堅調だった。一方、ニデックは年初来安値を更新。ファナックはさえなかった。
新規上場のKOKUSAI ELECTRICの初値は公開価格を15%上回る2116円だった。前場終値は初値を上回る2321円。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1432銘柄(86%)、値下がりは196銘柄(11%)、変わらずは31銘柄(1%)だった。
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