ノバルティスが通期利益見通しを上方修正、今期3回目
ロイター / 2023年10月25日 12時58分
スイスの製薬大手ノバルティスが10月24日発表した第3・四半期決算は、グループ売上高が前年同期比12%増の117億8000万ドルで、同社が提供したアナリスト予想平均の112億5000万ドルを上回った。スイスで2020年1月撮影(2023年 ロイター/Arnd Wiegmann)
Ludwig Burger
[フランクフルト 24日 ロイター] - スイスの製薬大手ノバルティスが24日発表した第3・四半期決算は、グループ売上高が前年同期比12%増の117億8000万ドルで、同社が提供したアナリスト予想平均の112億5000万ドルを上回った。
調整後営業利益は17%増の44億1000万ドルとなり、アナリスト予想平均の41億8000万ドルを超えた。
コスト圧縮と多発性硬化症治療薬「ケシンプタ」の販売好調などを理由に、ノバルティスは今年通期利益見通しを上方修正した。引き上げは3回目。今回、グループのコア営業利益見通しを従来予想の「2桁台前半から半ば」を「2桁台半ばから後半」に修正した。
ケシンプタの第3・四半期売上高は6億5700万ドルと2倍以上増え、アナリスト予想の5億2500万ドルを上回った。このほか、乾癬と関節炎の治療薬「コセンティクス」の売上高は4%増の13億3000万ドルとなり、予想を超えた。
主力の心不全治療薬「エンレスト」の売上高は31%増の14億9000万ドルで、予想とほぼ一致した。
バス・ナラシムハン最高経営責任者(CEO)は、ジェネリック(後発薬)事業部門サンドを4日にスピンオフ(分離・独立)したことで、中核事業におけるイノベーションへの依存度が高まると述べた。
ハリー・キルシュ最高財務責任者(CFO)は、人員削減による効率化が計画より早まったことと、コストインフレが穏やかだったことが業績見通しの改善に寄与したと説明した。
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