比のインフレ原因は供給側、金融政策の対応不要＝国家経済開発長官

［マニラ　２５日　ロイター］ - フィリピンのバリサカン国家経済開発長官は２５日、国内のインフレは供給側の要素が原因で、金融政策による対応の理由はならないとの見解を示した。

記者団に「インフレの原因は金融政策による対応が必要となる需要側でなく、供給側にあると思う」と述べた。

その上で、今後数カ月以内のインフレ緩和に期待を示すとともに、政府が支出不足に対応することから第３・四半期は経済成長率が前年同期比で改善する公算が大きいとの見方を示した。

バリサカン氏は中央銀行の金融政策理事会メンバーではないが、一段の利上げは経済と消費者に「さらなる打撃をもたらす恐れがある」と今月に発言していた。

中銀はインフレ期待抑制のため、１１月１６日の次回定例会合を待たず、早ければ２６日の利上げ実施を検討している。