ドイツ銀、第3四半期も投資銀部門低迷で8％減益 予想は上回る

ドイツ銀行が２５日発表した第３・四半期決算は８％減益となったが、アナリスト予想よりも小幅の減益にとどまった。資料写真、２０２２年１２月（２０２３年　ロイター／Yves Herman）

[フランクフルト ２５日 ロイター] - ドイツ銀行が２５日発表した第３・四半期決算は８％減益となったが、アナリスト予想よりも小幅の減益にとどまった。投資銀行部門の収入が引き続き低迷した一方、金利上昇を背景にリテール部門と法人部門は収入が増加した。黒字は１３四半期連続。

株主帰属の純利益は１０億３１００万ユーロ（１０億９０００万ドル）。アナリスト予想は約９億３７００万ユーロだった。

通期の収入見通しは約２９０億ユーロと、やや楽観的。投資銀行部門が苦戦し、金利上昇が他部門に恩恵をもたらすという金融業界の世界的な傾向を映している。

第３・四半期もリテール部門が最大の収入源となった。アナリストらは、新たなリーダーシップの下で戦略見直しを進めているリテール部門が、通期では投資銀行部門を抜いて収益の柱になると予想している。

一方、投資銀行部門の収入は４％減少。予想は５％減だった。

法人部門の収入は２１％増、リテール部門は３％増だった。