世界経済は低成長続く、高金利が圧迫=IMF専務理事
ロイター / 2023年10月25日 19時7分
10月25日、国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は、世界経済の成長率は3%と低迷しており、今後も低成長が続くとの見通しを示した。モロッコ・マラケシュで12日撮影(2023年 ロイター/Susana Vera)
Jorgelina do Rosario
[ロンドン 25日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は25日、世界経済の成長率は3%と低迷しており、今後も低成長が続くとの見通しを示した。高金利がさらなる重しになると指摘した。
サウジアラビアの首都リヤドで開催された国際投資会議「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)」のパネル討論で述べた。
「インフレ率は依然として高く、そのために金利を高水準に維持する必要があり、成長にさらに冷水を浴びせることになる」と指摘。分断された世界における国際協力が成長の鍵で「まさに最優先事項だ」と強調した。
分断がもたらすコストは非常に大きく、世界の総生産(GDP)を約12%押し下げるとし、「余分に12兆─14兆ドルがあれば、世界として何ができるか想像してほしい」と語った。GDPを押し下げる具体的な期間については触れなかった。
各政府は「歳入を保証する税制と、人的資本への投資を長期的に保証する歳出政策を通じた強力なバッファー」を利用して世界的な成長率低下に対応すべきだと述べた。
グローバリゼーションを巡っては、世界経済の規模を3倍に拡大し、15億人を貧困から救ったにもかかわらず、反対する動きが広がっていると指摘した。反発は「全ての人が恩恵を受けているわけではないためだ」と述べ、恩恵を受けていない人々への機会を確保する仕事を適切にこなせていないと認めた。
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