午前の日経平均は反落、日銀観測引き続き重し 一巡後は下げ渋り
ロイター / 2024年1月25日 11時55分
1月25日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比64円47銭安の3万6162円01銭と、小幅に続落した。写真は株価を示す電子スクリーン。都内で2022年6月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
Mayu Sakoda
[東京 25日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比64円47銭安の3万6162円01銭と、小幅に続落した。日銀の早期の政策正常化観測が引き続き投資家心理の重しとなったほか、年初からの急ピッチな上昇に対する過熱感を解消する動きもみられた。心理的節目の3万6000円を下回る場面はあったが、売り一巡後は下値を拾う展開となった。
24日の米国株式市場では、S&P総合500種が4営業日連続で最高値を更新した。ASMLホールディングの堅調な決算を受け、半導体需要が回復するとの期待が高まった。エヌビディアとブロードコムは2%超上昇して最高値を更新した。
日経平均は13円安の3万6213円14銭で寄り付いた後、プラス圏に浮上する場面もあったが再びマイナス圏に転落し、313円安の3万5912円54銭で安値を付けた。その後は押し目を拾う動きがみられ、小幅安水準でのもみ合いとなった。市場では「日銀が3月か4月に引き締め方向の政策修正に動くとの観測があり、日経平均の上値は当面抑えられやすい」(国内証券ストラテジスト)との声があった。
個別では、ファーストリテイリング、リクルートホールディングス、ソフトバンクグループがさえなかった。半面、レーザーテック、HOYA、東京エレクトロンなど半導体関連がしっかり。米国株式市場でエヌビディアなど半導体株が買われた流れを引き継いだ。
アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長は「半導体関連株に対しては相変わらず買い意欲が旺盛で、日本株の下支え要因となっている。足元の業績というよりは、来期に向けた先行きの期待感に支えられているようだ」との見方を示した。
TOPIXは0.01%高の2529.52ポイントで午前の取引を終了し、わずかに反発した。東証プライム市場の売買代金は2兆2720億8100万円だった。東証33業種では、値上がりは証券、海運、パルプ・紙など24業種で、値下がりはサービス、医薬品、石油・石炭製品など9業種だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1154銘柄(69%)、値下がりは464銘柄(27%)、変わらずは40銘柄(2%)だった。
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