トランプ氏顧問がウクライナ戦争終結計画、良い反応得たと明かす
ロイター / 2024年6月25日 15時10分
米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領の主要顧問2人が、ロシアのウクライナ戦争終結に向けてトランプ氏に提示した計画の内容が分かった。写真はキース・ケロッグ氏。2020年9月撮影(2024年 ロイター/Carlos Barria)
Gram Slattery Simon Lewis
[ワシントン 25日 ロイター] - 米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領の主要顧問2人が、ロシアのウクライナ戦争終結に向けてトランプ氏に提示した計画の内容が分かった。ウクライナが和平交渉入りした場合にのみ米国からさらに兵器が供与されることが盛り込まれている。
国家安全保障問題担当アドバイザーのキース・ケロッグ氏とフレッド・フレイツ氏がロイターとのインタビューで明らかにした。
米国は同時に、ロシアに対しては交渉を拒否すればウクライナへの支援が強化されると警告する。計画では和平交渉中の戦闘線に基づいて停戦が行われることになるという。
フレイツ氏はトランプ氏に戦略を提示したところ、好意的な反応が返ってきたと明らかにした。ただ「彼がそれに賛成したとか、文言の全てに同意したと言っているわけではない」とも語った。
一方、トランプ氏の広報担当者スティーブン・チャン氏は、トランプ氏または同氏陣営で権限のあるメンバーによる発言のみが公式なコメントと見なされるべきだと述べた。
トランプ氏は自身が大統領選で勝利すればウクライナ戦争を迅速に解決できると述べているが、具体的な内容についてはこれまで明らかにしていない。
<NATO加盟は留保>
ケロッグ氏は、ロシアとウクライナを迅速に交渉のテーブルに着かせることが重要だと述べた。
ケロッグ、フレイツ両氏が幹部を務めるシンクタンクの研究論文は計画の中核要素を説明しており、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を長期間先延ばしにするという約束によって、テーブルに着くようロシアを説得できるとしている。
フレイツ氏は、計画の下ではウクライナがロシアに正式に領土を割譲する必要はないと説明。ただ、ウクライナが近いうちに全領土の実効支配を回復する見込みは低いとした。
「われわれの懸念はこの戦争が若い世代を殺す消耗戦になっていることだ」と述べた。
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