1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

企業向けサービス価格6月は前年比3.0%上昇、15年3月以来の高い伸び=日銀

ロイター / 2024年7月25日 9時49分

Kentaro Sugiyama

[東京 25日 ロイター] - 日銀が25日に公表した6月の企業向けサービス価格指数速報は前年比3.0%上昇と、前月の2.7%から伸び率が拡大し、2015年3月(3.1%)以来の大きさとなった。人件費や原材料などを価格に転嫁する動きが出ている。前月比は横ばいだった。

前年比の上昇は40カ月連続。「諸サービス」、「運輸・郵便」、「情報通信」、「広告」、「リース・レンタル」、「不動産」、「金融・保険」のなどの順で押し上げに寄与した。

最も押し上げに寄与した「諸サービス」は前年比4.0%上昇。このうち「宿泊サービス」ではインバウンド需要を含めた人流回復が貢献。「土木建築サービス」、「廃棄物処理」は人件費など諸コストを価格に転嫁する動きが出ている。

「運輸・郵便」は同2.7%上昇。「道路貨物輸送」で人件費の上昇分や過去の燃料コスト上昇分などを転嫁する動きが出た。「外航貨物輸送」は海運市況の上昇、「旅行サービス」は人流回復や人件費の価格転嫁がそれぞれ反映された。

公表している146品目のうち、前年比で上昇したのは114品目、下落したのは17品目。日銀の担当者は「引き続き人件費の上昇を価格に転嫁する動きの持続性、国際商品市況や海運市況の動向を注視していく」と述べた。

企業向けサービス価格指数は企業間で取引されるサービスの価格動向を示す。前回5月分から2020年基準に移行した。基準改定に合わせて設立した人件費投入比率に基づく分類指数では、労働需給と価格の相関関係が高い「高人件費率サービス」の価格指数は前年比2.8%上昇となり、前月から横ばいだった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください