SKハイニックス4─6月期、利益が6年ぶり高水準 AI向け需要で
ロイター / 2024年7月25日 13時4分
7月25日、韓国のSKハイニックスが発表した4─6月期決算は、利益が2018年以来の高水準となり、3四半期連続の黒字となった。写真は同社のロゴ。2016年4月、韓国・城南市で撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)
Joyce Lee Heekyong Yang
[ソウル 25日 ロイター] - 韓国のSKハイニックスが25日発表した4─6月期決算は、利益が2018年以来の高水準を記録し、3四半期連続の黒字となった。
人工知能(AI)向け半導体の需要が、生成AIに使用される高帯域メモリー(HBM)を含め、さらに増加するとの見通しを示した。
DRAMマーケティング責任者は決算に関する電話会見で「AI需要は予想を上回る伸びを続けている。来年のHBM出荷量は今年の2倍以上になると予想している」と述べた。
また、キム・ウヒョン最高財務責任者(CFO)は声明で「当社は安定した財務構造に基づき、AIメモリー製品のリーダーとしての地位をさらに強固なものにしていく」と述べた。
4─6月期の営業利益は5兆4700億ウォン(39億6000万ドル)と、前年同期の2兆9000億ウォンの損失から黒字化し、2018年第3・四半期以来の高水準を記録。LSEGがまとめた予想と一致した。
売上高は前年比125%増の16兆4000億ウォンで、四半期として過去最高を記録した。
HBMなどのハイエンドDRAMチップや、データセンターのサーバー向けチップ、デバイス上でAIサービスを実行するガジェットに使用されるチップの需要が急拡大し、半導体価格が上昇している。
SKハイニックスはエヌビディア向け主要サプライヤーとしてHBM市場をリードしており、サムスン電子、米マイクロンと競合する。エヌビディアはAI向け半導体市場の約8割を占めている。
同社は25日、HBMチップの次期バージョンの出荷計画を明らかにした。「HBM3E」を第4・四半期から、「HBM4」を25年後半から出荷するという。
サムスン電子はHBM3Eチップでエヌビディアの基準をまだ満たしていない。
新韓証券は、生成AIブームで急増する需要に対応するため、エヌビディアは次世代GPUの計画を加速すると見込まれ、HBMは24年末までにSKハイニックスのDRAMチップ利益の約2割を占める可能性があると述べた。
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