PIMCO、積極的なトルコ投資を継続 中銀政策を評価
ロイター / 2024年7月25日 10時52分
7月25日、米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)がトルコリラ建て資産の保有に引き続き積極的であることが分かった。写真は同社のオフィス。2015年8月、カリフォルニア州ニューポートビーチで撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)
Jonathan Spicer
[イスタンブール 24日 ロイター] - 米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)がトルコリラ建て資産の保有に引き続き積極的であることが分かった。同社マネージングディレクター兼新興市場部門責任者のプラモル・ダワン氏がロイターの取材に書面で答えた。
同氏によると、トルコ中央銀行が昨年6月に利上げ局面に転換した後、PIMCOはトルコリラ建て資産購入を再開していた。
トルコのインフレは鈍化傾向が定着し始めているものの、中銀は23日の金融政策決定会合で主要政策金利を50%に据え置くことを決定し、改めて引き締め姿勢の継続方針を強調したばかり。
同氏は書面で「トルコには高インフレ懸念が根強く、短期的には金融引き締め政策の継続が見込まれる。トルコ資産保有に引き続き積極的な姿勢だ」と述べた。
さらに同氏は、中銀が国内金融システム全体の安定を図るマクロプルーデンス政策で多くの措置を実行したと評価。「金融政策が波及するメカニズムの改善に努めてきたことで、経常収支の赤字縮小と中銀による外貨準備保有積み増しにつながり、トルコ経済の対外的な脆弱性に対し影響を及ぼし始めている」と指摘した。
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