アフリカ西部沖で移民乗せた船転覆、15人死亡 150人超不明

Kissima Diagana

[ノアックショット ２４日 ロイター] - 国際移住機関（ＩＯＭ）は２４日、西アフリカ・モーリタニアの首都ヌアクショット沖で３００人を乗せた船が転覆し、１５人が死亡したと発表した。アフリカから大西洋のスペイン領カナリア諸島を目指す移民が急増し、死亡事故が相次いでいる。

モーリタニアの沿岸警備隊が１２０人を救助し、うち１０人は病院に搬送された。１５０人以上が行方不明だという。船はガンビアから出航し、７日間を海上で過ごした。

ＩＯＭによると、１月から７月１５日までの間にアフリカ西部からカナリア諸島に到達した移民は１万９７００人以上となり、前年同期の２．６倍に急増している。

移民の権利擁護団体「ウォーキング・ボーダーズ」が６月に発表したデータによると、今年１─５月にカナリア諸島を目指して海で死亡した移民は約５０００人と、過去最多だった。