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米GDP、第2四半期+2.8%に加速 個人消費堅調 インフレ圧力緩和

ロイター / 2024年7月26日 0時27分

米商務省が25日に発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.8%増だった。2023年12月撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)

[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日に発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.8%増だった。個人消費と設備投資の堅調な伸びを背景に、成長率は第1・四半期の1.4%から加速した。ただ、インフレ圧力は和らぎつつあり、米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ観測に変更はないもよう。

ロイターのまとめた市場予想平均は2.0%増だった。FRBはインフレを伴わない成長率を1.8%程度と見なしている。

第2・四半期は、企業の在庫積み増しや政府支出の増加も成長を後押しする一方、住宅投資の減少や貿易赤字の拡大が足かせとなった。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「経済成長は熱すぎず冷たすぎず、底堅い」と指摘。「インフレはFRBの思惑通りの動向となりそうで、9月に利下げが実施される公算だ」と述べた。

経済の3分の2以上を占める個人消費は2.3%増。第1・四半期は1.5%に減速していた。医療や住宅、公共、娯楽などのサービスへの支出増が伸びを主導したほか、自動車・部品、娯楽用品や家具、耐久消費財、エネルギー製品などのモノへの支出も増加した。

企業在庫は713億ドル増と、前四半期の286億ドル増から積み増しペース加速した。

FRBが物価の目安として注目する、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア個人消費支出(PCE)価格指数は2.9%上昇した。3.7%上昇だった第1・四半期から伸びが鈍化し、インフレの抑制傾向が示された。

FRBは来週、連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。市場では、9月の会合で利下げを決めるとの見方が多い。

FRBの高金利政策にもかかわらず、米経済は堅調さを保ってきた。

足元の経済の堅調な伸びが確認された一方、下半期の見通しは不透明だ。労働市場は減速し、賃金上昇に影響するとみられる。貯蓄率も新型コロナウイルス禍前の水準を下回っている。ただ、FRBによる金融緩和が見込まれており、景気後退は予想されていない。

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