アメリカン航空が通期利益見通し大幅下方修正、営業戦略失敗で

　米アメリカン航空が７月２５日発表した通期の調整後１株利益見通しは０．７０―１．３０ドルで、従来の２．２５―３．２５ドルから大幅に下方修正した。２０１７年８月、ワシントンの空港で撮影（２０２４年　ロイター/Joshua Roberts）

Rajesh Kumar Singh

［２５日　ロイター］ - 米アメリカン航空が２５日発表した通期の調整後１株利益見通しは０．７０―１．３０ドルで、従来の２．２５―３．２５ドルから大幅に下方修正した。

営業戦略が有効に機能しなかったことや、座席数の過剰供給によって価格決定力が弱まったことが響いた。

同社はこれまで法人旅行代理店やその顧客との関係を見直し、外部サイトを経由せずに直接予約を促す方針を積極的に推進してきたが、それが裏目に出てビジネス需要が減少。ロバート・アイソム最高経営責任者（ＣＥＯ）は戦略の全面的な刷新を約束したものの、年内いっぱい売上高と利益に悪影響が残るという。

第２・四半期の調整後１株利益は１．０９ドルと、ＬＳＥＧのデータに基づくアナリスト予想平均の１．０５ドルを上回った。

売上高は前年同期比２％増の１４３億３０００万ドル。アナリスト予想は１４３億６０００万ドルだった。