米マイクロン、強気な業績見通しで株価上昇 AI向け好調
ロイター / 2024年9月26日 8時49分
9月25日、 米半導体大手マイクロン・テクノロジーが発表した第4・四半期(6─8月)決算は、売上高が過去約10年で最高の伸びを記録した。上海のマイクロン事業所で2023年5月撮影(2024年 ロイター/Aly Song)
[25日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジーが25日発表した第4・四半期(6─8月)決算は、売上高が過去約10年で最高の伸びを記録した。人工知能(AI)向け半導体需要が増加した。同時に発表した第1・四半期の売上高予想は市場予想を上回った。株価は時間外取引で14%近く上昇した。
マイクロンは、韓国のSKハイニックスやサムスン電子とともに高帯域メモリー(HBM)と呼ばれる半導体を提供する3社のうちの1社であり、生成AI技術向け半導体で収益を上げている。
マイクロンのサンジェイ・メロートラ最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け電話会議で「データセンターからの需要は引き続き堅調で、顧客の在庫レベルも健全だ」と述べた。
第1・四半期の売上高は約87億ドルと過去最高に達すると予想。粗利益率も39.5%に上昇すると見込む。LSEGがまとめたアナリスト予想は売上高が82億8000万ドル、調整後の粗利益率は37.7%となっている。
第1・四半期の調整後1株当たり利益は、アナリスト予想の1.65ドルに対し、1.74ドル(プラスマイナス0.08ドル)を見込む。
AIブームは、パソコンやスマートフォン市場におけるメモリーチップの在庫過剰がマイクロンに与える影響を和らげるのにも役立っている。
サミット・インサイツのシニアリサーチアナリストであるキンガイ・チャン氏は、AIパソコンではDRAMが30%以上増える可能性があり、マイクロソフトが基本ソフト(OS)「ウィンドウズ11」にアップグレードするようユーザーに促していることから、2025年に市場は拡大する可能性があると指摘した。
マイクロンのスミット・サダナ最高事業責任者(CBO)は「HBM、大容量メモリー、フラッシュ・ストレージといった3つの製品カテゴリーは25年にそれぞれ数十億ドルの売上を記録する」と語った。
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