イスラエル、レバノン侵攻の可能性示唆 全面戦争回避へ米仏が外交努力
ロイター / 2024年9月26日 8時50分
9月25日、イスラエル軍は、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対する地上作戦の可能性に備え、レバノンへの大規模な空爆を継続するとしており、全面戦争を阻止するための外交努力が続いている。写真はレバノンから発射されたロケット弾を迎撃するイスラエルの対ミサイル防衛システム「アイアンドーム」。同日、イスラエル北部で撮影(2024年 ロイター/Avi Ohayon)
Maya Gebeily Ari Rabinovitch
[国連/ベイルート/エルサレム 25日 ロイター] - イスラエル軍は、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対する地上作戦の可能性に備え、レバノンへの大規模な空爆を継続するとしており、全面戦争を阻止するための外交努力が続いている。
米国とフランスは21日間の戦闘停止案で合意を目指している。
フランスのバロ外相は両国がレバノンでの一時停戦の提案について近日中に詳細を発表すると述べた。
米当局者は、25日夜に声明が発表される可能性があると述べた。
イスラエルのダノン国連大使はニューヨークで記者団に対し、停戦を歓迎し、レバノンでの外交的解決を望むとしたが、外交努力が失敗した場合、あらゆる手段を行使すると述べた。
イスラエル軍は25日、レバノンに対するさらなる空爆を行った。レバノン保健省の発表に基づくロイターの集計によると、少なくとも72人が死亡した。同省は少なくとも223人が負傷したと発表している。
一方、ヒズボラはイスラエル情報機関モサド本部を標的として、イスラエル北部に向けロケット弾を発射した。
イスラエル軍は、レバノンから飛来した地対地ミサイル1発を防空システムが迎撃したと発表。ミサイルはテルアビブの民間人居住地域に向かって飛んでいたとし、モサドの本部はその地域にはないとした。
イスラエル軍のハレビ参謀総長はレバノン国境の兵士らに対し「(空爆継続は)地上侵攻に備えて準備を整えるとともに、ヒズボラをさらに弱体化させるためだ」とし、地上戦の可能性を示唆した。
米国防総省のシン副報道官は、イスラエルの地上侵攻は差し迫っていないようだと述べた。
ブリンケン米国務長官は、イスラエルとヒズボラの全面戦争を回避するため、米国は同盟国と共に懸命に取り組んでいると述べた。
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