米、政府機関のＡＩ活用を推進　安全保障を視野

ロイター / 2024年10月25日 9時22分

　１０月２４日、バイデン米政権は政府機関全体で国家安全保障に関する人工知能（ＡＩ）活用を進める計画を公表した。写真は７月、米ワシントンで撮影（２０２４年　ロイター/Nathan Howard）

[ワシントン２４日ロイター] - バイデン米政権は２４日、政府機関全体で国家安全保障に関する人工知能（ＡＩ）活用を進める計画を公表した。一方、ＡＩの利用には個人情報保護などを考慮しなければならないとした。

米政権は覚書で、政府機関に対し、「ＡＩを念頭に、半導体サプライチェーン（供給網）の安全性や多角化を改善」するよう指示。他国の米ＡＩ部門に対する作戦を巡る情報を収集し、ＡＩ開発各社に共有して製品の安全性を保つことを優先する。ただ、こうした取り組みは人権や民主主義的価値観を守らなければならないと付け加えた。

また、政府機関に対し、「ＡＩを監視・評価してプライバシー侵害や差別、個人や集団の安全性、その他の人権侵害に関するリスクを軽減」するよう求めた。