中国CATL、EREV向けに特化した電池を発売
ロイター / 2024年10月25日 10時48分
10月24日、中国のバッテリー大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は、航続距離を延ばすために補助動力装置を搭載したレンジエクステンダー式電気自動車(EREV)向けに特化した電池を発売した。写真はCATLのロゴ。昨年11月、北京で撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)
[北京 24日 ロイター] - 中国のバッテリー大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は24日、航続距離を延ばすために補助動力装置を搭載したレンジエクステンダー式電気自動車(EREV)向けに特化した電池を発売した。
中国での電気自動車(EV)事業の最高技術責任者(CTO)、高煥氏は記者会見で、1回当たりの充電で400キロを超える航続距離が可能になると説明した。
高氏によると、この電池は理想汽車(リ・オート)などのさまざまな中国のEVブランドが採用しており、大手自動車メーカーの吉利汽車や奇瑞汽車なども搭載すると話した。最終的には30弱のEREVに使われるとの見通しを示した。
EREVは他のハイブリッド車より電池パックが大きく、電気だけで走らせる。搭載したガソリンエンジンは、電池の残量が少なくなった時に充電する役割を果たす。
EVよりも航続距離が長く、ガソリン車より運用コストを低減できるため、中国ではEREVを選ぶ消費者が増えている。
中国での今年1─9月のEREVの販売台数は前年同期の2倍超に膨らんでいる。欧米自動車大手ステランティスが出資する浙江零跑科技(リープモーター・テクノロジー)や、リ・オートなどの中国ブランドが10超の新型モデルを投入している。
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