日経平均は反落、衆院選を警戒 「選挙は買い」のアノマリー崩れる
ロイター / 2024年10月25日 15時47分
10月25日 大引けの日経平均は、前営業日比229円37銭安の3万7913円92銭と反落して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 25日 ロイター] - 大引けの日経平均は、前営業日比229円37銭安の3万7913円92銭と反落して取引を終えた。27日に衆議院選挙の投開票を控えるなか、選挙結果を警戒したポジション調整の売りが広がり、東証プライム市場はほぼ全面安の展開となった。1969年からの解散・総選挙で、17回連続で選挙期間中に株高となった「選挙は買い」のアノマリー(経験則)は崩れた。
日経平均は188円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大し、後場で430円安の3万7713円00銭で安値をつけた。今週はドル高/円安基調など良好な外部環境がありながらも、日本株は軟調な値動きが続いた。
衆院選を巡っては自民・公明の与党が過半数割れとなる可能性が指摘されており、政局不安への警戒感が上値を抑えた。日経平均は8日の解散前日終値(3万8937円54銭)から2.6%下落し、「選挙は買い」のアノマリーが崩れる格好となった。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「衆院選を巡る不透明感が海外投資家の売りを誘っている」と話す。日本株に割安感がないなか、11月は米大統領選や決算の本格化も控えていることから、当面は上値が重くなりやすいとみている。「今後決算で通期見通しの上方修正が相次げば、市場心理が和らぐだろう」という。
東証株価指数(TOPIX)は5日続落し、0.65%安の2618.32ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.65%安の1347.41ポイント。プライム市場の売買代金は3兆1579億9300万円と低調だった。
東証33業種では全業種が値を下げ、海運、ゴム製品、石油・石炭製品、倉庫・運輸関連、サービス、保険などが値下がり率上位となった。
主力株では、アドバンテスト、リクルートホールディングス、コナミグループが軟調。半面、ニデックは4%超高としっかりだったほか、東京エレクトロン、ファナックも小幅高となった。
きょうプライム市場に新規上場(IPO)したリガク・ホールディングスは、公開価格(1260円を)下回る1205円で初値を付けた後、1260円まで上昇したが、1130円で引けた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが216銘柄(13%)、値下がりは1398銘柄(84%)、変わらずは32銘柄(1%)だった。
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