ECB、「中立」下回る金利検討の必要性なし=ラトビア中銀総裁
ロイター / 2024年10月25日 16時48分
10月25日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁(写真)は、ECBはこれまで考えていたよりもやや速いペースで金融緩和を進める必要があるかもしれないが、経済成長を刺激する水準まで利下げする必要はないとの認識を示した。リガで2022年9月撮影(2024年 ロイター/Ints Kalnins)
[ワシントン 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、ECBはこれまで考えていたよりもやや速いペースで金融緩和を進める必要があるかもしれないが、経済成長を刺激する水準まで利下げする必要はないとの認識を示した。
一部政策当局者は近いうちに2%のインフレ目標をアンダーシュート(下振れ)し、中立金利を下回る水準への利下げを正当化する可能性があると主張している。
カザークス氏はロイターに対し「金利が『中立』を下回るには、経済の基調がかなり弱くなり、目標の大幅かつ恒久的なアンダーシュートが明らかに見込まれる必要がある」と指摘。「現時点でそうなると私は見込んでおらず、われわれはそこにいない」と語った。
インフレ率は9月時点のECB予測よりも多少速いペースで低下しているかもしれないが、それは目標達成時期を前倒しするだけであり、物価動向の根本的な変化を意味するものではないとした。
その上で、賃金とサービス価格の伸びは依然として比較的大きく、アンダーシュートの大部分はエネルギーコストによるものであるため、金融政策には慎重になる必要があると付け加えた。
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