米フェイスブックの独立監視委が10月始動へ、投稿削除の決定検証
ロイター / 2020年9月25日 11時20分
9月24日、米フェイスブックのコンテンツを巡る決定が適切かどうかを判断する独立した第三者機関の「監視委員会」が、長い延期の末、米大統領選目前の10月に始動する見通しとなった。写真イラストは携帯電話画面に映し出した同社のロゴ。2019年12月作成(2020年 ロイター/Johanna Geron)
[24日 ロイター] - 米フェイスブック
監視委は有害なコンテンツへの同社の対応に批判があるのを受けて設置された。活動開始当初はフェイスブックと傘下のインスタグラムの投稿削除に関する決定を検証するほか、同社にポリシーの変更を提言する権限が与えられる。
同委の委員、アラン・ラスブリッジャー氏は今週実施したロイターのインタビューで、10月の始動を目指していると述べた。同委の広報担当者は、元々は昨年の活動開始が予定されていたが、延期されたのに加え、新型コロナウイルス流行がさらなる遅延につながったと説明した。
監視委は当初、フェイスブックによる投稿削除の決定を巡りユーザーから問題が指摘された場合に対応するが、同社が問題を指摘された投稿の掲載を続けたケースには対応しない。このため、専門家の一部は、偽情報やヘイトスピーチといった問題でほとんど役に立たないと指摘する。また、広告やグループの投稿には当初は対応せず、個人の投稿のみが対象となる。最長で90日以内に適切かどうかを判断し、対応するが、フェイスブックは30日への迅速化を求めることもできる。
フェイスブックの広報担当者は、11月の大統領選までの時間を踏まえると、選挙関連のコンテンツが検証される可能性は低いと説明。
ラスブリッジャー氏もまた、ロイターに対し、監視委は試験運用の段階でトランプ大統領の投稿に関する決定は検証しなかったと述べた。ヌードや冒とくなどの問題は取り上げたという。同氏は英紙ガーディアンの元編集長。
IT業界の監視組織「アカウンタブル・テック」は24日に出した文書で、「大統領選を前にフェイスブックの欠陥に対応するには遅すぎる」始動だと指摘した。
監視委は当初の陣容20人が5月に発表されており、元デンマーク首相のヘレ・トーニングシュミット氏、イエメンの活動家でノーベル賞受賞者のタワックル・カルマン氏などが含まれる。
メンバーは今後、40人に増える見通し。
*カテゴリーを変更して再送します
この記事に関連するニュース
-
ベネズエラ大統領選、現職マドゥロ氏は公正な選挙実現を=米政府
ロイター / 2024年7月26日 11時6分
-
情報BOX:民主党候補指名有力なハリス氏、重要ビジネス分野での実績
ロイター / 2024年7月23日 10時6分
-
アングル:反トランプから一変、バンス副大統領候補の政治信条とは
ロイター / 2024年7月16日 18時26分
-
米下院監視・説明責任委、デジタル貿易巡るUSTRの決定にインタビュー調査を要請する書簡送付(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月16日 15時20分
-
バイデン氏の健康状態巡り側近に召喚状、米下院監視委員会
ロイター / 2024年7月11日 9時2分
ランキング
-
1「子どもが野菜を食べてくれない」悩みへの回答 科学的に正しい「野菜嫌いをなくす5つの方法」
東洋経済オンライン / 2024年7月27日 15時0分
-
2スズキ、コンパクトSUV「フロンクス」の最新情報を公開
財経新聞 / 2024年7月27日 16時36分
-
3G20、「デジタル課税」早期実現への決意示す…3会合ぶりに共同声明採択し閉幕
読売新聞 / 2024年7月27日 15時0分
-
4ホンダの「自動運転タクシーサービス」に衝撃! GMが自動運転専用車の開発凍結を発表!? 26年開始はどうなる?
くるまのニュース / 2024年7月27日 22時10分
-
5もはや「コカ・コーラ」は敵ではない…「シェア2位に急浮上」ドクターペッパーがアメリカで大ヒットしている理由
プレジデントオンライン / 2024年7月27日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)