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午後3時のドルは一時153円台、1週間ぶり安値 米金利低下で

ロイター / 2024年11月25日 15時50分

 11月25日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の154円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 25日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の154円前半で取引されている。米金利の低下を受けて、一時1週間ぶり安値となる153円台まで下落した。

週明けのドルは早朝から下落した。トランプ米次期大統領が22日、財務長官に著名投資家のスコット・ベッセント氏を指名すると発表したことで、財政赤字急増による国債金利の上昇懸念など、市場が動揺するような過激な政策は採用されづらくなった、との見方が広がった。

ドルは前週末終盤の154.80円付近から気配値を切り下げ、154円半ばから取引が始まった。正午前には一時153.55円まで下落し、今月19日以来1週間ぶり安値を更新した。

米10年債利回りはアジア時間の取引で4.34%台へ低下した。「同氏は財政タカ派(規律重視)的なスタンスで、米金利の低下要因になるとみる向きが多いようだ」(外銀アナリスト)という。前週末の最終盤は 4.40%付近だった。

ドル安は対円以外でも進行し、対ユーロでも1.04ドル前半から後半へ下落。豪ド ルは一時0.65ドル半ばと12日以来2週間ぶり高値を更新した。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、ベッセント氏とのインタビュー記事を24日付で掲載。同氏は選挙公約である減税の実現を優先する方針だと語った。

市場では「ベッセント氏の意向も重要だが、最終決断はトランプ氏が下すと考えると、あまり楽観的にもなりづらい」(国内銀の為替関係者)との声も聞かれた。

ドルは午後には154円前半まで反発した。米10年債利回りも4.35%付近で低下が一服となり、市場ではこの後の海外市場の動きに関心が集まっている。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 154.23/154.28 1.0479/1.0480 161.66/161.67

午前9時現在 154.15/154.16 1.0479/1.0480 161.54/161.55

NY午後5時 154.74/154.77 1.0420/1.0422 161.23/161.26

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