第1四半期のシンガポールGDP、前年比-2.2% 10年ぶり大幅マイナス

ロイター / 2020年3月26日 15時40分

 3月26日、シンガポール貿易産業省が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年比2.2%減と、2009年の金融危機以来の大幅なマイナス成長となった。写真はシンガポールで2018年9月撮影(2020年 ロイター/KEVIN LAM)

[シンガポール 26日 ロイター] - シンガポール貿易産業省が26日に発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年比2.2%減と、2009年の金融危機以来の大幅なマイナス成長となった。新型コロナウイルスの世界的流行が響いた。市場予想の1.5%減よりも大幅な悪化だった。

前期比は季節調整済みで年率10.6%減と、2010年以来の大幅なマイナスで、市場予想の6.3%減を大幅に下回った。

貿易産業省は今年通年の経済成長率見通しを引き下げた。大幅な景気後退に陥る公算が高まった。

世界的な新型コロナウイルス流行が今年初めに始まって以降のGDP統計を公表した国はまだ数少なく、シンガポールの弱い統計を受け、世界の経済活動が今年上半期に大幅に縮小するとの懸念が強まるとみられる。

同省は2020年のGDP成長率がマイナス4─マイナス1%に落ち込むと予想。従来はマイナス0.5─プラス1.5%と見込んでいた。

「新型コロナ感染症の流行は加速しており、国内外の経済状況が大幅に悪化した」とした。

シンガポール財務省は同日中に新型コロナに対応した新たな経済対策を発表する予定。

一方、シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は半期に1度の金融政策声明の発表を3月30日に前倒ししており、エコノミストの多くは金融危機以来となる大胆な緩和措置が打ち出されると見込む。

DBSのシニアエコノミスト、アービン・シーア氏は「シンガポール史上最悪の景気後退に陥る可能性が十分にある」と指摘。通年で2.8%のマイナス成長を予想した。

OCBCの国債調査・戦略部門代表、セレーナ・リン氏は、1月半ばに新型コロナ感染拡大が始まって以降の2カ月間の影響の大きさを見れば「今後どれだけ悪化するかが分かる」と指摘。「政府はきょうの午後に非常に大きなバズーカ砲を打ち出し、来週にはMASも必要な措置を講じるだろう」とした。

シンガポールの感染者数は25日時点で累計631人に上った。

オクスフォード・エコノミクスは今週、顧客向けノートで「主要な先進国が社会的距離を確保する措置や封鎖を行っているため、経済活動は近く、大きく低下する見通し。世界的なリセッション(景気後退)入りがわれわれの基本シナリオになった」とした。厳格な封じ込め政策が解除され次第、景気は急回復する可能性があるとした。

*内容を追加しました。

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