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NY市場サマリー(26日)=株式市場は上昇、ドル下落

ロイター / 2020年5月27日 6時36分

[26日 ロイター] -

<為替> ニューヨーク外為市場では、ドルが広範な通貨に対して下落した。新型コロナウイルスに対するワクチン開発のほか、感染抑制策の緩和を受けた経済活動の再開への楽観的な見方から安全資産への需要が低減した。米中間の緊張の高まりはあまり重要視されなかった。

主要6通貨<=USD>に対するドル指数は0.75%安の98.99。一時は98.891と、5月1日以来の低水準を付けた。

リスク選好度が上昇したことでコモディティー(商品)価格が上昇したほか、米株式市場ではS&P総合500種<.SPX>が3月5日以来初めて3000ポイントの大台を回復。アクション・エコノミクスのグローバル外為分析部門責任者、ロナルド・シンプソン氏は「経済活動の再開とワクチン開発に対する前向きなニュースで市場心理が好転した」と述べた。

米中関係を巡っては、国家経済会議(NEC)のカドロー委員長がこの日、新型ウイルスなどを巡ってトランプ大統領は中国に対し「怒り心頭」に発しており、米中通商合意の重要性は以前よりも薄れていると指摘。香港を巡る中国の対応は大きな誤りだとし、「香港国家安全法」制定の動きをけん制。ただ市場では米中間の緊張の高まりはあまり重要視されていない。

この日発表の米経済指標では、コンファレンス・ボード(CB)の5月の米消費者信頼感指数が86.6と、前月の85.7から小幅上昇。新型ウイルス感染拡大を受けた景気低迷の最悪期は脱した可能性があることが示された。

<債券> 米金融・債券市場では、リスク選好度の回復を受け資金が株式市場に流れ、国債需要が低下したことで国債価格が低下(利回りは上昇)した。

新型コロナウイルス感染抑制策の緩和を受けた経済活動の再開に対する楽観的な見方に加え、ワクチン開発への期待から、この日の米株式市場ではS&P総合500種<.SPX>が3000ポイントの大台に乗せた。

終盤の取引で2年債 利回りは0.178%。8日に付けた過去最低水準の0.105%からは上昇しているが、0.20%はなお下回っている。

10年債 利回りは4ベーシスポイント(bp)上昇の0.697%。4月初旬から0.543─0.785%のレンジ内で推移している。

財務省がこの日に実施した440億ドルの2年債入札は応札倍率が2.68倍。入札規模は2年債としては過去最大となった。財務省は27日に450億ドルの5年債入札、28日に380億ドルの7年債入札を実施する。

<株式> 米国株式市場は上昇し、ダウ平均株価<.DJI>は529ドル高で終了したほか、S&P総合500種指数<.SPX>は一時節目となる3000ポイントを突破した。新型コロナウイルスワクチンや経済活動再開を巡る期待が買いを後押しした。

前日はメモリアルデーのため休場だった。

主要株価指数は終盤に上げを縮小。トランプ米政権が中国の当局者や企業、金融機関に対する制裁を検討しているというブルームバーグの報道を受けた。

米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長はこの日、FOX系メディアとのインタビューで、新型コロナなどを巡ってトランプ大統領は中国に対し「怒り心頭」に発しており、米中通商合意の重要性は以前よりも薄れているという認識を示した。

S&P総合500種が節目の3000ポイントを超えたのは3月5日以来。同23日の直近下値からは最大で約38%戻した。2月に付けた最高値からは11.7%下げた水準にある。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、新型コロナウイルスの感染拡大で停滞した経済活動の再開に向けた動きが加速する中で、反落した。

ジョンソン英首相は前日、新型コロナに関する安全基準を満たせば、百貨店やショッピングセンターなどの営業が6月から再開されると表明。スペインのゴンザレス外相も7月から外国人観光客の受け入れを段階的に開始し、隔離措置を解除する方針を示した。米カリフォルニア州も一定の条件下での小売店と礼拝施設の再開を許可した。

これを受け、市場では投資家のリスク選好意欲が高まり、安全資産とされる金は売り圧力に押された。新型コロナのワクチン開発をめぐり、米バイオテクノロジー企業のノババックスが初期段階の臨床試験(治験)を開始したと前日発表したことも、相場の重しとなった。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給改善への期待から反発した。

ロシアの産油量などに関する報道を受けて、地合いが改善。ロシアの産油量が、主要産油国との減産合意によって設定した規模に近づいたと伝わったほか、ノバク・エネルギー相が、現在の減産規模を6月以降も続けることなどを石油大手と協議する見通しだと報じられた。ノバク氏はまた、国際原油市場の需給が、今後2カ月で均衡するとの見方も示した。

新型コロナウイルス感染防止のため制限していた経済・社会的活動を再開する動きが世界的に広がっていることも、引き続き相場を支援。複数の企業による新型コロナのワクチン開発の動向が伝わったことも、相場を支えた。

ドル/円 NY終値 107.52/107.57

始値 107.63

高値 107.69

安値 107.41

ユーロ/ドル NY終値 1.0980/1.0983

始値 1.0953

高値 1.0995

安値 1.0953

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 95*09.00 1.4445%

前営業日終値 97*00.50 1.3720%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*10.50 0.6949%

前営業日終値 99*21.50 0.6590%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*04.50 0.3462%

前営業日終値 100*06.50 0.3330%

2年債(指標銘柄) 16時59分 99*29.00 0.1737%

前営業日終値 99*29.38 0.1680%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 24995.11 +529.95 +2.17 <.DJI>

前営業日終値 24465.16

ナスダック総合 9340.22 +15.63 +0.17 <.IXIC>

前営業日終値 9324.59

S&P総合500種 2991.77 +36.32 +1.23 <.SPX>

前営業日終値 2955.45

COMEX金 6月限 1705.6 ‐29.9 <0#GC:>

前営業日終値 1735.5

COMEX銀 7月限 1759.5 ‐9.8 <0#SI:>

前営業日終値 1769.3

北海ブレント 7月限 36.17 +0.64 <0#LCO:>

前営業日終値 35.53

米WTI先物 7月限 34.35 +1.10 <0#CL:>

前営業日終値 33.25

CRB商品指数 131.6208 +2.0879 <.TRCCRB>

前営業日終値 129.5329

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