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中豪関係の「暗い影」を懸念、公正な投資環境望む=中国の駐豪公使

ロイター / 2020年8月26日 17時44分

 8月26日、中国の王晰寧・駐オーストラリア公使は、中国とオーストラリアの関係に「暗い影」が差してはならないと発言、オーストラリアの規制当局が中国企業による買収を認可しなかったことに失望したと述べた。写真はシドニーのオペラハウスで19日撮影(2020年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 26日 ロイター] - 中国の王晰寧・駐オーストラリア公使は26日、中国とオーストラリアの関係に「暗い影」が差してはならないと発言、オーストラリアの規制当局が中国企業による買収を認可しなかったことに失望したと述べた。

キリンホールディングス<2503.T>は今週、中国蒙牛乳業<2319.HK>の子会社に対する豪州飲料事業の譲渡契約を解除したと発表。地元メディアは、オーストラリア政府が譲渡契約を認可しないと報じていた。

同公使はキャンベラの記者クラブで会見し、中国がオーストラリアの政治に介入しようとしているとの懸念を一蹴。中国の立場はありのままに伝えており、国民による政治システムの選択に影響を及ぼしていないと述べた。

同公使は「冷たい心と暗い考え方が、われわれのパートナシップに影を落とすことがあってはならない」と発言。

中国の投資家に対する公正な環境づくりを期待するとも表明し、両国の良好な関係を維持するのは容易ではなく「二国間の亀裂は数百万人に悪影響を及ぼす」と述べた。

中国がオーストラリアからの輸入を一部制限していることについては「経済による強制」ではないと説明。オーストラリアが新型コロナウイルスの発生源に関する国際的な調査を呼び掛けたことについては「中国だけを標的にしている」との認識を示した。

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