ECB、マイナス金利必要とする基調問題解決できず=専務理事
ロイター / 2020年8月26日 23時1分
欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は26日、マイナス金利政策の副作用は次第に増大していくとの認識を示しながらも、ECBにはマイナス金利政策の実施が必要になる基調的な問題を解決する能力はないと述べた。フランクフルトで昨年11月撮影(2020年 ロイター/Ralph Orlowski)
[フランクフルト 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は26日、マイナス金利政策の副作用は次第に増大していくとの認識を示しながらも、ECBにはマイナス金利政策の実施が必要になる基調的な問題を解決する能力はないと述べた。
ECBは2004年にマイナス金利政策を導入。金利は予想より長期間にわたりマイナス圏にとどまり、現在は向こう10年程度金利がプラス圏に戻らないとの見方が市場で出ている。
シュナーベル専務理事は講演で「他の非伝統的な政策措置と同様、マイナス金利政策が長期間にわたり導入され続ければ、副作用は時間の経過とともに増大していく」と述べた。
その上で、ECBはマイナス金利政策の影響緩和に向け銀行支援策を導入してきたとし、「(低金利により金融機関の仲介機能が損なわれる)『リバーサルレート』の正確な水準はまだ分からないが、現時点での推計では実効的な下限には達していない」との見解を示した。
ただ、基調的な問題の解決はECBが担う責務の範囲内にはないとし、「マイナス金利政策は中央銀行が担う責務の範囲外にある負のマクロ経済トレンドをおおむね反映するため、潜在的な経済成長率の押し上げには各国政府による新型コロナウイルス感染拡大への強力な政策対応が必要不可欠となる。その結果、将来的にマイナス金利脱却に道が開ける」と述べた。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1電機5社が増収、円安追い風に ソニー、三菱電機は過去最高
共同通信 / 2024年8月9日 19時32分
-
2ゆうちょ銀、貯金金利引き上げ=5倍の年0.1%、来月2日
時事通信 / 2024年8月9日 17時59分
-
3生活保護も断られ、収入は「年金月5万円のみ」。酷暑でもエアコンつけられず…68歳で失業した非正規雇用おひとりさま老人の「酷すぎる終着点」【FPが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月9日 11時45分
-
4ミスドはなぜ「なんか、ちょうどいい空間」なのか 値上げしても業績絶好調、背景の「空間の魅力」
東洋経済オンライン / 2024年8月8日 10時0分
-
5お客が求める「おいしいコーヒー」神話 カフェ経営で見落としがちな“ほろ苦い現実”
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月7日 8時27分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)