日経平均は反落、米経済対策への不安や高値警戒から売り優勢に
ロイター / 2021年1月26日 15時38分
東京株式市場で日経平均は、反落。米経済対策に不安感が生じているほか、前日に終値ベースでのバブル後最高値を更新したことで高値警戒感が台頭したことから、終始売り優勢の展開となった。写真は東京証券取引所。昨年10月2日に撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon )
[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、反落。米経済対策に不安感が生じているほか、前日に終値ベースでのバブル後最高値を更新したことで高値警戒感が台頭したことから、終始売り優勢の展開となった。
25日の米国株式市場は、主要株価指数が日中高値から押し戻されて取引を終えた。財政刺激策の規模やタイミングを巡る懸念が高まり、主要企業の決算発表を控えた楽観ムードを圧迫した。
市場では「これまで米国の財政刺激策が買い材料になっていただけに、それに対して不安が生じたことは日本株にとっても明らかにマイナス」(国内証券)との声が聞かれ、朝方から利益確定売りが先行。さらに、前日の引け間際に急伸していたことで高値警戒感も台頭、これも株価を押し下げたという。
一方、前日に好決算を発表した日本電産が昨年来高値を更新するなど、業績に対する関心が高まっている。市場では「これから決算発表シーズンが本格化するため、その概要が明らかになるまえ様子をみようとするムードもある」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。
TOPIXは、0.75%安で終了。東証1部の売買代金は、2兆3130億5100万円だった。東証33業種では、海運業、ゴム製品、非鉄金属などげ下落し、値上がりは電気・ガス業など4業種にとどまっている。
個別では、トヨタ自動車など主力輸出関連株に軟調な銘柄が目立つほか、三井住友フィナンシャルグループなどの銀行株や指数寄与度が大きいファーストリテイリングもさえない。半面、東京エレクトロンが上場来高値を更新したほか、東京電力ホールディングスが逆行高した。
東証1部の騰落数は、値上がり830銘柄に対し、値下がりが1276銘柄、変わらずが84銘柄だった。
日経平均
終値 28546.18 -276.11
寄り付き 28696.30
安値/高値 28527.81─28740.71
TOPIX
終値 1848.00 -14.00
寄り付き 1853.64
安値/高値 1847.85─1858.44
東証出来高(万株) 107061
東証売買代金(億円) 23130.51
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