ウクライナ巡る全面戦争想定せず、局所紛争はあり得る=駐日大使
ロイター / 2022年1月26日 16時1分
1月26日、ウクライナのコルスンスキー駐日大使は記者会見で、ウクライナとロシアの緊張状態を外交手段により解決するよう取り組んでいると表明した。写真はロシアとウクライナの旗を背景にしたチェスの駒。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで25日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 26日 ロイター] - ウクライナのコルスンスキー駐日大使は26日の記者会見で、ウクライナとロシアの緊張状態を外交手段により解決するよう取り組んでいると表明した。
「全面的な戦争になることは非常に想定しにくい。だが局所的な衝突は起こる可能性がある」との見解を示した。
「軍事的な問題に関しては、われわれは準備ができている。軍隊は万全の準備を整えている」と語った。
コルスンスキー氏は、多くの原子力発電所を有するウクライナを攻撃すれば、欧州に壊滅的な影響をもたらすと警告した。
「ウクライナ領内には15基の原子炉と3万キロに及ぶガスと石油のパイプラインが存在する」とし、こうした国に対する戦争は人類史上初めてとなると指摘。これらのインフラが全て破壊されれば、ウクライナも中欧も失われ、西欧も影響を受けるだろうと話した。
一方、ロシアのパブロフスキー駐豪大使はオーストラリア放送協会(ABC)のラジオ番組で「われわれには侵略の意図は全くない」と言明した。
ウクライナ国境のロシア軍部隊は脅威ではないとし「ウクライナの指導者に無謀な軍事的冒険をしないようにという警告だ」と語った。
またロシアに対する制裁は「効果がない」と述べた。
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